Excelで文字列の途中にある情報だけを取り出したいときに使うのが、MID関数です。
MID関数は、文字列の「指定した位置」から「指定した文字数」を取り出せる関数で、LEFT関数やRIGHT関数では対応できない文字処理に活躍します。
例えば、管理番号や請求番号など、途中に重要な情報が含まれているデータではMID関数がよく使われます。
MID関数とは(途中から文字を取り出す関数)
MID関数は、文字列の途中から必要な文字を取得できる関数です。
書式
=MID(文字列, 開始位置, 文字数)
引数の意味
- 文字列:切り出したい元データ
- 開始位置:何文字目から取り出すか
- 文字数:何文字取り出すか
LEFT・RIGHT関数との違い
| 関数 | 取り出す位置 |
|---|---|
| LEFT | 左(先頭) |
| RIGHT | 右(末尾) |
| MID | 途中 |
なぜMID関数が必要なのか
Excelでは、1つのセルに複数の意味を持つ文字列が含まれていることがよくあります。
しかし、Excelは文字の意味を理解できないため、必要な部分だけを切り出す必要があります。
LEFT・RIGHTでは対応できない例
A1:INV-2026-000345
この文字列には次の情報が含まれています。
- INV → 請求種別
- 2026 → 年度
- 000345 → 連番
LEFT関数では「INV」
RIGHT関数では「000345」
を取り出せます。

しかし「2026」は途中にあるため、MID関数が必要になります。
👉 LEFT・RIGHT関数の使い方
(文字の端からデータを取り出す方法)
MID関数の使い方
MID関数は、開始位置と文字数を指定して文字列を取り出します。
基本例
A1:
山梨県甲府市丸の内
=MID(A1,4,3)
➡ 結果:甲府市
解説

MID関数は、4文字目から3文字を取得しています。
開始位置の考え方
MID関数では、文字の位置を数える必要があります。
2(1) 0(2) 2(3) 6(4) 年(5) 1(6) 月(7)

文字の位置を確認すると、正確に切り出せます。
【実務例】MID関数がよく使われる場面
MID関数は、実務で非常によく使用されます。
請求番号から年度を取り出す業務シーン
請求番号から年度(2026)だけを抽出したい場合。
A1:INV-2026-000345
=MID(A1,5,4)
➡ 結果:2026

📌ポイント
5文字目から4文字が年度を表しています。
日付コードから月を取得
日付コードから月「01」だけを抽出したい場合
A1:20260125
=MID(A1,5,2)
➡ 結果:01

MID関数が難しいと言われる理由
MID関数は便利ですが、初心者がつまずきやすい関数でもあります。
理由① 開始位置を数える必要がある
LEFT・RIGHT関数は端から数えますが、MID関数は途中から数える必要があります。
理由② 文字数が固定されていないと使いにくい
例えば住所や氏名など、文字数が変わるデータには向いていません。
MID関数を簡単に使うコツ
コツ① 文字の位置を番号で考える
文字列を見たら、頭の中で番号を振ると位置が分かりやすくなります。
コツ② LEFT・RIGHT関数と組み合わせる
まず端の不要部分を削除すると、MID関数が簡単になります。
コツ③ FIND関数と組み合わせる
文字の位置を自動取得できるため、開始位置を数える必要がなくなります。
LEFT・RIGHT関数との使い分け
MID関数は万能ではありません。用途によって使い分けが重要です。
LEFT関数が向いているケース
- 先頭に意味があるコード
- 管理番号
- 年号
RIGHT関数が向いているケース
- 末尾にある連番
- 電話番号の下4桁
- 支店コード
MID関数が必要なケース
- 途中に意味がある文字列
- 固定フォーマットのコード
- 日付コード
途中の文字を自動で取得したい場合
MID関数は開始位置を手動で指定します。
もし、文字の位置を自動で取得したい場合は、FIND関数やSEARCH関数と組み合わせる方法があります。
まとめ
MID関数は、文字列の途中から必要な情報を取り出す関数です。
- LEFT:先頭から取得
- RIGHT:末尾から取得
- MID:途中から取得
管理番号や請求番号など、実務で扱うデータではMID関数が非常に役立ちます。
文字列処理を理解すると、Excel作業の効率が大きく向上します。



運営者プロフィール
パソコンインストラクターの経験を生かして、シニアの方や初心者の方に、WordやExcelの「できた!」を届けるために活動しています。