このページは「Lesson12(データの保護)」です。
MOS Excel(一般レベル)の試験に合格するために必要な操作を、初心者・シニアの方でも迷わず学べます。
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MOS Excel試験では、「データの保護」に関する問題が高確率で出題されます。
特に重要なのがシート保護とブック保護の使い分けです
※本ページはMOS Excel一般(365/2019)の出題範囲をもとに作成しています。
MOS試験で重要な「データの保護」とは
エクセルの「データの保護」は、せっかく作った表の数式を間違えて消してしまったり、勝手に数字を書き換えられたりしないように「鍵をかける」機能のことです。
シート保護・ブック保護など、MOSで出題される範囲
Excel では、誤操作を防ぐために
- セルの編集を禁止する
- シート全体を保護する
- ブック構造を保護する といった「保護」機能があります。
MOS試験では、 “どの範囲を保護するか” “どの操作を許可するか” を正しく設定できるかが問われます。
特に多いミスが👇
- 保護の場所が分からない
- 設定が中途半端で編集できてしまう
- 解除できなくなる
こうした操作ミスによる失点です。
この分野は操作自体はシンプルですが、
手順を1つ間違えるだけで不正解になるため、確実な理解が必要です。
実際の試験では、次のような指示が出ます。
- 特定のセルだけ編集できるようにする
- シートを削除できないようにする
- 編集できないように保護する
この記事では、これらを確実に解けるように、操作と考え方をセットで解説します。
セルのロック(シート保護の前準備)
セルのロックは、特定のセルだけ編集可能にする方法です。【最頻出】
Excel では、すべてのセルが 初期状態でロック ON になっています。 ただし、ロックは シート保護をかけたときに初めて有効 になります。
よくある操作
- 入力してほしいセルだけロック解除する
- それ以外はロックのままにする
操作手順
- 対象セルを選択
- ホーム →書式→ セルの書式 → 「保護」タブ→セルのロック(チェックを外す)
※または、右クリック→セルの書式設定

MOS試験で最も出やすいパターン
例題「B2:B10のセルのみ編集できるように設定しない」
このような問題が出たとき
シート保護は「ロックされたセル」を守る仕組みなので、
先に解除しておかないと、すべて編集できなくなります
編集を可能にするには、ロック解除してからシートの保護という順になります。
シート保護(最重要・必ず出る)
シート保護は、1枚のシート(タブ)の中にある、セル一つひとつを守る機能で、
セルの編集や操作を制限することができます。
例えば、「計算式が入っているセルを間違えて消したくない」「決まった場所以外に入力してほしくない」という時に使います。
MOS試験では最も出題頻度が高いポイントです。
操作手順
- 校閲タブ → シートの保護
- パスワードを設定(任意)
- 許可する操作を選ぶ
- セルの選択
- 並べ替え
- フィルター など
許可する操作にチェックします。

MOSでよく出る指示
- 「シートを保護しなさい」
- 「並べ替えを許可しなさい」
- 「フィルターを許可しなさい」
- 「セルの選択のみ許可しなさい」
👉 この場合は「シート保護」を使います。
必ずこの順番
① 編集可能にしたいセルを選択
② ホームタブ→書式→セルの書式設定または、右クリック → セルの書式設定
③ 「保護」タブ → ロックのチェックを外す
④ [校閲]→[シートの保護]

ロック解除を忘れずに!
ロック解除をせずにシート保護をかけるとすべてのセルが編集不可になります。
ブックの保護(構造の保護)
エクセルのファイル全体(ブック)の「構造」を守る機能です。
例えば、「勝手に新しいシートを増やされたくない」「大事なシートを削除されたくない」「シートの順番を入れ替えられたくない」という時に使います。
シートの追加・削除・移動などを禁止します。

これをかけても、セルの中の数字や文字は自由に書き換えられます。 あくまで「シートの枚数や名前」を守るためのものです。
操作手順
- 校閲 → ブックの保護
- 「構造」にチェック
- パスワードを設定(任意)

MOSでよく出る指示文
- 「ブックの保護を解除しなさい」
- 「構造の保護を解除し、シートを挿入できるようにしなさい」
- 「ブックの保護を解除して、シート名を変更できるようにしなさい」
👉 この場合は「ブック保護」を使います。
パスワードを使用して暗号化
ファイルを開くときにパスワードが必要になる機能です。
パスワードを知らない人は、ファイル自体を開けません。
ブックの保護の場合、試験ではこんな指示が出ます👇
- 「ブックをパスワードで暗号化しなさい」
- 「ファイルを開くときにパスワードを要求するようにしなさい」
シートの保護の場合、試験ではこんな指示が出ます👇
- 「ワークシートを保護し、パスワードを設定しなさい」
- 「A1:C10以外のセルを編集できないようにし、パスワードを設定しなさい」
ここでも、先にロック解除をしてから操作しましょう。
保護の解除方法(見落とし注意)
MOS試験では「解除」もよく出題されます。
■ シート保護の解除
[校閲]→[シート保護の解除]

■ ブック保護の解除
[校閲]→[ブックの保護]をクリック
※ パスワードが設定されている場合は入力が必要です。

シート保護とブック保護の違い
この違いはMOS試験で非常に重要です。
| 種類 | 保護される内容 | 解除場所 |
|---|---|---|
| シート保護 | セル編集・並べ替え・フィルターなど | 校閲 → シート保護の解除 |
| ブック保護(構造) | シートの追加・削除・移動・名前変更 | 校閲 → ブックの保護 |
ブックの共有(出る年がある)
複数人で同時編集できるようにする機能。
出題頻度は低めですが、知識としては押さえておくと安心。
MOS 一般では、
- 共有を有効にする
- 共有を解除する のどちらかが問われます。
Excel の「共有ブック」を使う場合の操作です。
- 校閲タブ を開く
- ブックの共有(または「ブックの共有」) をクリック
- 「複数のユーザーによる同時編集を許可する」にチェック
- OK
これでブックが共有状態になります。
ブックの共有を解除方法は
- 校閲 → ブックの共有(レガシ)
- チェックを外す
- OK
ブックの共有が表示されてない場合
MOSでは「ブックの共有」はあまり出ない ですが、出ても「設定できる状態」が前提なので試験では操作できます!
「ブックの共有(レガシ機能)」は初期状態で非表示になっています。
解決方法(表示させる)
- [ファイル]
- [オプション]
- [クイックアクセスツールバー]
- 「コマンドの選択」→ すべてのコマンド
- 「ブックの共有(レガシ)」を選択
- [追加]→ OK
👉 これでボタンが使えるようになります
ブックの共有(レガシ)がグレーになって使用できない
リボンには出ているが、グレーになって使用できない場合
Excelには現在👇があります
- 旧:ブックの共有(レガシ)
- 新:共同編集(自動保存)
新しい機能が有効だと、旧機能は使えません。
見分け方は、
- 右上に「共有」ボタンがある
- 他のユーザーのアイコンが表示される
- 「保存」ボタンがなく、自動保存になっている
この場合は、共同編集が有効になっています。
ファイルをローカルに保存か、 自動保存をOFFで使用できるようになります。
後、すでに別の保護がかかっている状態だと共有できません。
保護ビュー(参考までに)
インターネットからダウンロードしたファイルや、メールに添付されていたエクセルを開いたとき、画面の上に黄色い帯が出てきたことはありませんか?
「編集できません」「保護ビュー」と表示されて、文字が打てなくて困ってしまった……という方も多いはず。実はこれ、エクセルがあなたの大切なパソコンを守るために働いている「ガードマン」のような機能なんです。
MOS一般ではほぼ出題されません。
出題されたらこんな問題になります。
①「保護ビューを解除し、編集できる状態にしなさい。」
操作手順
画面上部の黄色いバーから [編集を有効にする] をクリック。
②「保護ビューを解除して、ファイルを通常の編集モードで開きなさい。」
操作手順
黄色いバー → [編集を有効にする]
念のために可能性のある問題
③「保護ビューを解除し、コンテンツを有効にしなさい。」
これはマクロ付きファイル(.xlsm)で出る可能性があります。
操作手順
黄色いバー → [コンテンツの有効化]
④「保護ビューの設定を変更し、インターネットからのファイルを保護ビューで開かないようにしなさい。」(出る可能性は低いが一応)
操作手順
- ファイル → オプション
- セキュリティ センター → セキュリティ センターの設定
- 保護ビュー
- 「インターネットからのファイル〜」のチェックを外す
※ ただし、MOS一般でここまで深い設定変更はほぼ出ません。
MOSで出るとしたら「編集を有効にする」を押して解除する操作が中心。
まとめ
| 機能 | 出題頻度 | ポイント |
|---|---|---|
| シート保護 | ★★★★★ | 最重要 |
| ブック保護(構造) | ★★★★☆ | よく出る |
| セルのロック解除 | ★★★★☆ | 必須 |
| シート保護の解除 | ★★★★★ | 最重要 |
| ブック保護の解除 | ★★★★★ | 最重要 |
| パスワード設定 | ★★★☆☆ | そこそこ出る |
| ブックの共有(レガシ) | ★★☆☆☆ | 出る年がある |
| 保護ビュー | ★☆☆☆☆ | ほぼ出ない |
MOS Excelの「データの保護」は、
操作の順番と違いの理解がすべてです。
特に重要なのは以下の3点です。
- シート保護が最重要
- ロック解除を先に行う
- ブック保護との違いを理解する
このポイントを押さえれば、
試験でも確実に得点できるようになります。
▶次の Lesson13 では、セルに名前を付けて管理する「名前の定義」を学びます。
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パソコンインストラクターの経験を生かして、シニアの方や初心者の方に、WordやExcelの「できた!」を届けるために活動しています。