Wordで長い報告書を作っているとき、「表紙にはページ番号を入れず、2ページ目から『1ページ』としてスタートさせたい」「第1章、第2章ごとにヘッダーの文字を変えたい」と思ったことはありませんか?
普通に設定すると、すべてのページのヘッダーやフッターが連動して同じになってしまいます。 これを思い通りにバラバラにコントロールするカギが、Lesson 1から学んでいる「セクション」です。MOS Word上級(エキスパート)試験でも超頻出の、ページ番号とヘッダーの高度な操作法をスッキリ解説します!
セクションとヘッダーの関係
ヘッダー・フッターは セクション単位 で管理されます。
- セクション 1:表紙
- セクション 2:本文
- セクション 3:章ごとにヘッダー変更
というように、セクションが変わればヘッダーも変えられる 仕組みです。
Wordの重要なルールとして、ヘッダーとフッターは通常、「セクションが分かれていても、自動的に前のセクションと同じ内容をコピーして表示する」というリンク機能がONになっています。
● 「前と同じヘッダー」(リンク)をオフにする
ヘッダー/フッターをダブルクリックすると表示される
ヘッダーとフッター → ナビゲーション → 前と同じ をクリックして OFF にします。
リンク(前と同じ)を解除する操作手順詳しくは、「Lesson1セクションの理解と管理」
ページ番号の制御
ページ番号の操作は Word の中でも セクションと強く結びつく機能 です。
MOS では「なぜその操作が必要なのか」を理解していないと間違えやすい単元です。
ページ番号の挿入
ページ番号は 挿入タブ から追加します。
● 操作
- 挿入 → ページ番号
- 位置を選ぶ(上部/下部/余白)
- スタイルを選ぶ

● ここでの注意
- この時点では 番号の開始位置や形式はまだ設定されていない
- ただ挿入しただけでは、前のセクションの番号を引き継ぐ
つまり、ここは「番号を置く」だけの操作です。
ページ番号の書式設定
ページ番号の「中身」を決める設定です。

● 設定できる項目
- 番号形式(1,2,3 / i,ii,iii / A,B,C)
- 章番号の追加(見出しと連動)
- 開始番号(ここが最重要)
- 前のセクションから継続(デフォルト)
● MOS で狙われるポイント
- 番号形式をローマ数字にする
- 途中からアラビア数字に戻す
- 章番号を付ける(1-1、1-2 など)
- 開始番号を「1」にする
開始番号を「1」にする
試験では、ただページ番号を入れるだけでなく、「特定のセクションから番号を1からリセットする」という操作がよく出ます。
MOS で最も頻出の操作です。
Word はデフォルトで 「前のセクションの続き」 として番号を付けるため、途中から番号を変えたい場合は必ず
- セクション区切りを入れる
- 開始番号を 1 にする
この 2 つが必要になります。
● 操作
セクション区切りが入ってる状態の場合
- ページ番号の開始位置を変えたいセクションのフッターを開く
- フッターの上でダブルクリック
- 挿入タブ→ページ番号 → ページ番号の書式設定
- 開始番号:1 を選ぶ

これで、前のページが何ページ目であっても、指定したセクションから新しく「1ページ」としてカウントが始まります。章ごとにこの設定を繰り返せば、章ごとに番号をリセットすることも可能です。
章ごとに番号をリセット
章が変わるたびに「1」から始める操作です。
● 必要な操作
- 章の先頭に セクション区切り(次のページ)
- ヘッダーで 前と同じを解除
- ページ番号の書式設定 → 開始番号 1
● ここでの注意
- 「ページ区切り」では絶対に番号はリセットされない
- 「前と同じ」が ON のままだと番号が変わらない
表紙だけページ番号を非表示にする
「1ページ目は表紙なので番号を出さず、2ページ目の目次(または本文)からページ番号『1』をスタートさせたい」という、実務でも必須のレイアウト手順です。
方法①:先頭ページのみ別指定(簡単)
- 表紙のフッターを開く
- 先頭ページのみ別指定 を ON
- 表紙の番号を削除
→ 2ページ目から番号が始まる
方法②:セクションを使う(MOS向け)
- あらかじめ、表紙と2ページ目の間に「セクション区切り(次のページから開始)」を入れておきます。
- 2ページ目のヘッダーまたはフッター(ページ番号を入れたい場所)をダブルクリックします。
ヘッダーとフッタータブの前と同じヘッダー/フッターをクリックしてオフにします(★ここが一番重要です!)。- そのまま
ページ番号>ページ番号の書式設定を開き、開始番号を1に設定してOKを押します。
「前と同じ」を先にオフにしておくことで、2ページ目に挿入したページ番号が表紙に逆流して表示されるのを防ぐことができます。
表紙のセクションは番号が何も入っていない空っぽのまま、2ページ目から綺麗に「1」が始まります。
よくあるつまずきと解決
ページ番号がリセットされない
原因:
- セクション区切りが「ページ区切り」
- 「前と同じ」が ON
- 開始番号を設定していない
解決:
- セクション区切り(次のページ) を入れ直す
- 「前と同じ」を解除
- 開始番号を 1 に設定
表紙の番号が消えない
原因:
- 「先頭ページのみ別指定」が OFF
- 表紙がセクション 1 ではない
解決:
- 先頭ページのみ別指定を ON
- 必要なら表紙をセクション 1 にする
ヘッダーが勝手に変わる
原因:
- 「前と同じ」が ON のまま
解決:
- セクションごとに必ず OFF にする

Wordの仕様上、リンクが繋がったままだと前の部屋まで書き換わってしまいます。何かを入力する前に、必ずヘッダーの右端に「前と同じ」の文字が消えているかを目視で確認しましょう!
まとめ
ページ番号は セクション単位
番号を変えるには
- セクション区切り
- 前と同じ解除
- 開始番号設定 この 3 つが必須
表紙だけ非表示は
- 先頭ページのみ別指定
- またはセクション区切り
MOS では
- 開始番号
- 前と同じ解除
- 表紙非表示
- 章ごとリセット が頻出
この「前と同じ」ボタンのコントロールができるようになると、何百ページもある分厚いマニュアルや論文のレイアウトも自由自在に操れるようになりますよ。ぜひ手元のWordで、表紙(番号なし)→本文(1ページ〜)の作成に挑戦してみてくださいね!
次のLessonでは、このセクションを応用した「ページレイアウトの構造化(章ごとのレイアウト管理)」に進みます!
前回のLessonは、




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パソコンインストラクターの経験を生かして、シニアの方や初心者の方に、WordやExcelの「できた!」を届けるために活動しています。