第2章でここまで学んできた「セクション」や「ページ設定」、「段組み」の知識。これらはすべて、今回のLesson 5である「長文ドキュメントの章ごとによるレイアウト管理」を行うための伏線でした。
Word の長文レイアウトで最も重要なのが 「章ごとにレイアウトを変える」=セクションで管理する という考え方です。
MOS エキスパートでは、縦→横→段組み→余白変更→ヘッダー変更 など、複数のレイアウトを章単位で切り替える問題が頻出します。
試験の複合問題や長文作成で迷子にならないための実践テクニックをスッキリ解説します!
章ごとにレイアウトを変える
試験や実務では、1つの文書の中で以下のように「章(セクション)ごとに全く異なるレイアウト」を同時に設定するスキルが求められます。
章ごとにレイアウトを変えるには、必ずセクション区切りが必要 です。
例:章ごとのレイアウト
- 第1章: 通常の「縦向き」配置
- 第2章: 幅の広い表やグラフを見せるための「横向き」配置
- 第3章: 情報をコンパクトにまとめるための「段組み(2段や3段)」配置
これらはすべて セクション区切りで章を分ける ことで実現します。
操作の流れ
これらを破綻させずに設定するための鉄則は、「セクションを完全に切り分けてから、レイアウトをいじる」ことです。
- 第1章と第2章の境目に
レイアウト>区切り>次のページから開始を挿入。 - 第2章と第3章の境目にも
次のページから開始を挿入。 - 部屋が3つに分かれたら、それぞれのセクションにカーソルを移動させ、個別に対象のレイアウト(横向き、段組みなど)を設定していきます。
- 向き変更 → 必ず「適用先:このセクション」
- 段組み変更 → 選択範囲か、このセクションかを必ず確認
イメージ
[第1章:縦向き]
--- セクション区切り(次のページ) ---
[第2章:横向き]
--- セクション区切り(次のページ) ---
[第3章:2段組み]

セクションの視覚的確認
長文になればなるほど、「今自分がどこの部屋(セクション)にいるのか」「どこに区切りが入っているのか」が見えなくなり、パニックの原因になります。画面をコントロールする3つの武器を使いこなしましょう。
①ナビゲーションウィンドウ
表示 タブ → ナビゲーションウィンドウ にチェック

画面左側に目次(見出し一覧)を表示させます。
今編集している章がどこなのか、全体像を常にレイアウト管理ができるので相性が良いです。
②ステータスバー
Lesson 1で学習した、画面左下の「セクション: 1」「セクション: 2」という表示を必ず見ながら作業します。
表示されない場合は右クリック → セクション にチェック。

カーソルを動かしたときに、ここが連動して変わるかをチェックする癖をつけましょう。
③セクションの境界(壁)を見つけるコツ
「どこでセクションが分かれているのか、境界線の位置がわからない!」という時は、ホーム タブにある 編集記号の表示/非表示 ボタンをONにしましょう。

画面上に「::::セクション区切り(次のページから開始)::::」という文字がはっきり印刷レイアウト上に見えるようになり、どこに壁があるのか一目瞭然になります。
セクションの削除・修正
複合レイアウトを扱うと、必ず「セクションを削除したい」「区切り位置を直したい」という場面が出てきます。
セクション区切りの削除
- ホーム → 編集記号の表示 を ON
- 「―― セクション区切り ――」を選択
- Delete キー で削除
● 注意
- セクション区切りを削除すると、前後のレイアウトが統合される
- つまり、後ろのセクションのレイアウトが前に吸収される
- レイアウトが崩れることがあるので慎重に
セクション区切りの修正(位置を直す)
- 区切りを削除
- 正しい位置にカーソルを置く
- レイアウト → 区切り → 次のページから開始 を入れ直す
セクションの種類を修正
- 「次のページ」→「現在の位置から開始(連続)」に変えたい
- その逆にしたい
これは 削除して入れ直すのが最も確実 です。
長文でのレイアウト管理
長文では、章ごとにレイアウトを変えることが多く、MOS でも頻出です。
章ごとに余白を変える
- 章の先頭に セクション区切り
- レイアウト → 余白 → ユーザー設定の余白
- 適用先:このセクション

章ごとにヘッダーを変える
Lesson 4で学んだ技の復習です。
- セクション区切りで章を分ける
- ヘッダーをダブルクリック
- ヘッダーとフッター → 前と同じ を解除
- 章ごとにヘッダーを編集
本の上の見出しのような章ごとのヘッダー管理が可能になります。
よくあるつまずきと解決
第2章のすべての知識が混ざる場所だからこそ、受験生が一番間違いやすいポイントです。
❌つまずき:第3章を段組みにしたら、なぜか第2章の横向きまで巻き込まれて縦に戻ってしまった!
- 原因: セクション区切りを入れる手順をすっ飛ばして、そのまま段組みボタンなどを押してしまったか、設定対象を「文書全体」のまま操作してしまったため、前後のセクションの壁が壊れて設定が上書きされています。
- 対策: レイアウトをいじる前には、必ず一歩立ち止まって画面左下のステータスバーで「セクション番号」を確認してください。前のページと番号が変わっていなければ、まだ部屋が分かれていません。慌てず
Ctrl+Zで戻し、区切りを入れ直しましょう。
まとめ
章ごとのレイアウト変更は セクション区切りが必須
レイアウト変更は
- 向き
- 余白
- 段組み
- ヘッダー すべて セクション単位で管理
セクションの確認は
- ナビゲーションウィンドウ
- ステータスバー
トラブルの原因は
- 区切りの種類ミス
- 適用先ミス
- 「前と同じ」解除忘れ
セクションの概念が最初は難しく感じられたかもしれませんが、ここまで読み進めたあなたなら、もうWordのレイアウト崩れに怯える必要はありません。
手元のWordで、縦・横・段組みが混ざった「3章立てのサンプルレポート」を1冊作る練習をして、完璧な自信をつけてくださいね!
前回のLessonは、
MOS Word (上級)Expert対策学習一覧





運営者プロフィール
パソコンインストラクターの経験を生かして、シニアの方や初心者の方に、WordやExcelの「できた!」を届けるために活動しています。