Wordで資料を作るとき、データを整理するのに欠かせないのが「表(テーブル)」です。
「とりあえず表を挿入して、文字を入力する」くらいなら初級レベルですが、MOS Word上級(エキスパート)試験では、「セルの余白をミリ単位で指定する」「表がページをまたいだときのレイアウトを美しく整える」といった、一歩進んだ編集技術が問われます。
実務の書類作成でも一目置かれる、表の高度なコントロール術をわかりやすく解説します!
表の基本(初級の復習とスタイルの適用)
まずは、表を扱う上でのベースとなる基本操作をサッとおさらいしておきましょう。
試験でも手早く操作できることが前提となる部分です。
- 表の挿入:
挿入タブ >表から、必要なマスの数を指定して作成します。
- 行・列の追加/削除:
- 行の追加:右クリック → 挿入 → 下/上に行を追加
- 列の追加:右クリック → 挿入 → 左/右に列を追加
- 削除:右クリック → 削除 → 行/列/表
- セルの結合・分割:複数のセルを1つにまとめたり(結合)、1つのセルを細かく分けたり(分割)します。
- 結合:セルを選択 → レイアウト → 結合
- 分割:セルを選択 → レイアウト → セルの分割
- 表のスタイル: あらかじめ用意されたおしゃれな色やデザイン(スタイル)をワンクリックで適用します。
- 表ツール → デザイン → 表のスタイル
- 色・罫線・見出し行などを一括で設定できます。
表の高度編集
ここからが上級試験の本番です。見た目の美しさと読みやすさを数値でコントロールしていきます。
罫線の種類・太さ・色
表の枠線(罫線)を部分的に変えたいときは、表のデザイン タブの「罫線の作成」を使います。

種類・太さ・色を選んだあと、罫線 ボタンのメニューから「外枠」や「内側」など、適用したい場所を指定するのが試験での確実なルートです。
表の幅・高さの調整とセルの配置
表の中にカーソルを置くと、リボンに レイアウト タブ(※注:画面上部のいつものレイアウトタブとは別物です!)が表示されます。
セルのサイズ
幅や高さを「〇〇 mm」と数値で正確に指定できます。
レイアウト → セルのサイズ
- 列幅を数値で指定
- 行の高さを固定/最小値に設定

セルの余白・配置
セル内の文字を「左上」「中央揃え」「右下」など、9つの方向から細かく指定できます。
レイアウト → セルの余白
- 上下左右の余白を調整
- 文字の配置(左/中央/右/上下中央)

表のプロパティ(行の固定・折り返し)
表のさらに細かい裏設定は、レイアウト タブの一番左にある プロパティ ボタンから行います。 試験で特によく狙われるのが、以下の2つの設定です。
レイアウト → プロパティ


ここが MOS で最重要。
- 文字列の折り返し: 表のまわりに文字を回り込ませるか(変更)、表を独立した1行として扱うか(なし)を設定します。

- 行の固定(各ページにタイトル行を表示): 表が長くなって次のページにまたがるとき、自動で2ページ目の先頭にも「見出し行」を表示させる神機能です(「行」タブから設定します)。

表の自動調整
手動で幅をちまちま直さなくても、Wordが自動で最適なサイズに整えてくれる便利な機能です。

Word の表は「自動調整」が非常に便利で、MOS でも頻出です。
操作手順
- 表の中にカーソルを置きます。
レイアウトタブ(表ツール)を開きます。- 「セルのサイズ」グループにある
自動調整ボタンをクリックし、指示されたものを選択します。

文字列に合わせる
セルの中に入っている文字の長さに合わせて、列幅がキュッと自動で縮みます。
自動調整 → 文字列に合わせる
ウィンドウに合わせる
用紙の余白(左右)ぴったりに合わせて、表が横いっぱいに広がります。
自動調整 → ウィンドウに合わせる
列幅の均等割り付け
バラバラになってしまった複数の列の幅を、すべて同じ幅に美しく整えます。
複数列を選択 → 列の幅を均等にする

よくあるつまずき(合格への落とし穴対策)
つまずき①
表がページをまたぐと、中途半端なところで途切れて見づらい!
- 原因: 1つのセル(1行分)の中に長い文章が入っていると、その行が丸ごと次のページに押し出されるか、行の途中で真っ二つに割れてしまいます。
- 対策:
表のプロパティ>「行」タブにある「行の途中で改ページする」のチェックを外すと、行が途中で割れるのを防げます。また、見出しが消えて困る場合は「各ページにタイトル行を表示する」をONにしましょう。
つまずき②
列幅を揃えたいのに、ボタンが灰色になって押せない!
- 原因: 表の中の一部だけを範囲選択した状態でボタンを押そうとしています。
- 対策: 列幅をきれいに揃えるときは、表の左上に表示される「小さな十字矢印マーク(表の選択ボタン)」をクリックして、表全体を選択した状態で
列の幅を揃えるを押すのが鉄則です。
つまずき③
表の位置を少し動かしたら、まわりの文章がグチャグチャに巻き込まれた!
原因: 表のプロパティで、文字列の折り返しが「する(周り込み)」になっているため、表が浮いた状態になって周囲の文字を弾き飛ばしています。
対策: 試験問題で特に指定がない限り、折り返しは 「なし」 に設定しておくのが最も安全です。
まとめ
- 高度な表の編集は、表専用の
「レイアウト」タブと「表のプロパティ」が主戦場! - 長文の表には
「タイトル行の繰り返し」と「行の途中での改ページ禁止」をセットで覚える。 - サイズに迷ったら
「自動調整」ボタンを賢く使う。
手元のWordで、あえて3ページくらいにわたる長い表を作ってみて、タイトル行が次のページにも自動で出てくる快感をぜひ試してみてください。この仕組みがわかれば、第3章の最初の難関はクリアです!
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運営者プロフィール
パソコンインストラクターの経験を生かして、シニアの方や初心者の方に、WordやExcelの「できた!」を届けるために活動しています。