Wordで資料の中に「矢印」や「四角形」などの図形を並べるとき、マウスのドラッグだけでなんとなく位置を合わせていませんか?
手作業でちまちま位置を合わせようとすると、どうしても微妙なズレが出てしまい、見た目も不格好になってしまいますよね。
MOS Word上級(エキスパート)試験では、複数の図形を「1ミリのズレもなくきれいに整列させる」「バラバラの図形を1つにまとめる」といった、正確なビジュアル制御の技術が問われます。
整列・グループ化・順序・折り返し が頻出です。
図形の基本
まずは、図形を配置して見栄えを整える基本操作から確認していきましょう。
図形の挿入
挿入タブ >図形から、四角形や丸、矢印などを選択して画面上をドラッグして描きますShiftキーを押しながらドラッグすると、綺麗な正方形や正円が描けます

デザインの装飾
図形を選択すると表示される 図形の書式 タブ(または図形の形式タブ)を使います。

- 塗りつぶし: 図形の中身の色やグラデーションを設定します。
- 枠線: 線の色、太さ、点線などの種類を変更します。
- 効果: 「影」や「ぼかし」、「立体」などの効果をつけて立体感を出します。
テキストの追加
図形を右クリックして 「テキストの編集」 を選ぶ(または図形を選択してそのままキーボードで文字を打つ)だけで、図形の中に文字をぴったり埋め込むことができます。
整列と配置(1ミリのズレもなく並べる)
試験で最も頻出、かつ実務で一番役立つのがこの「整列」機能です。
複数の図形を選択した状態で、図形の書式 タブ > 配置(整列) ボタンから操作します。

- 左右中央揃え / 上下中央揃え: 複数の図形の「中心線」をピタッと一直線に揃えます。
- 水平方向に均等配置 / 垂直方向に均等配置: 図形と図形の間のみんなの「すき間(間隔)」を、完全に同じ広さに自動調整します。

Word365は、
- 左右に整列(H) → 横方向に均等配置
- 上下に整列(V) → 縦方向に均等配置
図形が「行内」になっていると、複数選択しても図形ではなく文字扱いになるため整列メニュー(均等配置)の多くが使えなくなります。
以下の手順で必ず使えるようになります。
- 図形を 2つ以上選択
- 図形の折り返しを 四角形 にする
- 図形の書式 → 配置 → 左右整列/上下整列 が有効になる
💡 試験で差がつく!「配置対象」のチェック
配置メニューの一番下にある 「選択されたオブジェクトの配置」 と 「余白に合わせる」 の切り替えに注意しましょう。
- 選択されたオブジェクトの配置: 選んだ図形同士の中で位置を揃えます(試験では基本的にこちらを使います)。
- 余白に合わせる: ページ全体の余白(左端や右端)を基準にして図形を動かします。
グリッド
もっと厳密に位置を合わせたいときは、同じく配置メニュー内にある 「グリッドの設定」 を開きましょう。
画面に方眼紙のようなマス目(グリッド線)を表示させ、図形を磁石のようにマス目にピタピタと吸い付かせて配置できるようになります。
グループ化(複数の図形を1つに合体)
せっかく綺麗に並べた複数の図形も、1つ動かすと全体のバランスが崩れてしまいますよね。
そんな時は「グループ化」で1つのオブジェクトにまとめましょう。
操作手順
Shiftキー(またはCtrlキー)を押しながら、まとめたい複数の図形をすべてカチカチと複数選択します。図形の書式タブ >グループ化>グループ化をクリックします。
グループ解除
バラバラに戻したいときは、グループ化した図形を選択して、
グループ化 > グループ解除 を選ぶだけで一瞬で元に戻ります。
💡 グループ化のメリット
グループ化すると、複数の図形が「1つの大きな図」として扱われるため、移動やサイズ変更、まとめて整列させるときの手間が激減します。実務で組織図やフローチャートを作るときは必須のテクニックです。
図形の順序とテキストの折り返し
図形を重ねて配置するときに、どっちを前に出すか(重ね順)をコントロールする機能です。
前面へ移動 / 背面へ移動: 図形が重なったとき、「最前面へ移動」 を選べば一番上へ、「最背面へ移動」 を選べば一番下(他の図形の後ろ)へ隠すことができます。
テキストの折り返し: 図形と「普通の文章(テキスト)」が重なったときの動きを設定します。
- 四角: 図形のまわりを囲むように、文章が綺麗に避けて配置されます。
- 背面: 図形が文章の「背景(後ろ)」に回り込みます。
- 前面: 図形が文章の上に覆いかぶさります(文字が隠れてしまいます)。

MOS では 「行内」→「四角形」 の切り替えが頻出。
👉Word 一般(アソシエイト)図形の配置(前面・背面・整列・グループ化)
図形問題:一般 vs 上級(問題の違い)
✔ 一般(アソシエイト)の図形問題
- 図形を挿入しなさい
- 塗りつぶしの色を変更しなさい
- 枠線の太さを変更しなさい
- 図形にテキストを入力しなさい
- 図形を左揃えにしなさい
- 図形を中央に配置しなさい
- 単体図形の基本操作が中心
- 複数図形を扱う問題はほぼ出ない
- 折り返し設定は「行内→四角形」程度
- 図形を2つ選択して グループ化
- グループを 解除
- グループ化した図形を 移動
- グループ化した図形の サイズ変更
- 単純な「まとめる」操作だけ
- 整列や均等配置と組み合わせる問題は出ない
- 折り返し設定を直さないと選べない…などの“原因解消型”問題は出ない
✔上級(エキスパート)の図形問題
- 図形を複数選択し、左右中央揃えにしなさい
- 図形を均等配置しなさい(左右整列/上下整列)
- 図形をグループ化しなさい
- 図形の順序を変更しなさい(前面/背面)
- 図形の折り返しを「四角形」にしなさい
- 図形が選択できない原因を解消しなさい
- 図形を正確な位置に揃えなさい(ガイド使用)
- 図形を複数まとめて移動しなさい
- 複数図形を扱う問題が中心
- 折り返し設定の理解が必須
- 均等配置(左右整列・上下整列)が頻出
- グループ化・解除が必須
- 選択ウィンドウを使う問題も出る
上級で出るグループ化
- 複数図形を選択して グループ化
- グループ化した図形を 整列(左右中央・上下中央)
- グループ化した図形を 均等配置(左右整列・上下整列)
- グループ化した図形の 順序(前面・背面)
- グループ化した図形の 折り返し設定(行内→四角形)
- グループ化された図形が選択できない原因を解消
- 選択ウィンドウ を使ってグループを選択
- グループ化した図形を正確な位置に配置
- 複数の図形を正確にレイアウトするための必須操作
- “そのままでは選べない状態” を解決してから操作する問題が多い
- 均等配置とセットで出題されることが多い
ガイド使用
MOS 上級では次のような問題が出ます:
- 図形をページ中央に揃えなさい(ガイド使用)
- 図形を他の図形と正確に揃えなさい(ガイド使用)
- 図形を均等配置しなさい(ガイド+整列)
つまり、 ガイドを使って正確な位置に合わせることが前提 になっています。
ガイドとは何か
ガイドは、図形を動かしたときに表示される 薄い紫色や緑色の補助線 で、
- 図形同士の中心
- 図形の端
- ページの中心
- 余白の中心
などに自動で合わせてくれます。

図形を正確に揃えるときに必須の機能です。

ガイドで位置を合わせてから 左右整列(均等配置) を使うと、 MOS 上級レベルの「完全に揃った図形配置」ができます。
図形の書式 タブ > 配置(整列) ボタンから確認
配置ガイドの使用(U)これがガイドです。
チェックが入っていればガイドが有効になっています。

選択ウィンドウを使ってグループを選択
選択ウィンドウは、文書内の すべての図形・オブジェクトを一覧表示する機能 です。
図形が重なっていても 背面にあっても 小さくてクリックできなくても 名前がわからなくても
一覧から確実に選択できる のが最大のメリットです。
選択ウィンドウの開き方
図形を選択 → 図形の書式 →オブジェクトの選択と表示→ 選択ウィンドウ

MOS 上級の典型問題
「図形をグループ化し、選択ウィンドウを使ってそのグループを選択しなさい」
この問題の意図は:
- グループ化した図形はクリックで選びにくい
- 背面にある図形はクリックできない
- 行内の図形は選択できない
- 図形が重なっていると選択が難しい
→ 選択ウィンドウを使えば確実に選べる という理解を問うためです。
選択ウィンドウでグループを選ぶ手順
- 図形をグループ化
- 選択ウィンドウを開く
- 一覧に「グループ 1」などと表示される
- それをクリックして選択
- その後、整列・均等配置・順序などの操作を行う

図形が重なっている・背面にある・行内になっているときに必須
一般と上級の「グループ化」問題の違い(一覧)
| 内容 | 一般(アソシエイト) | 上級(エキスパート) |
|---|---|---|
| グループ化 | 〇(簡単) | 〇(複雑) |
| グループ解除 | 〇 | 〇 |
| グループ化した図形の移動 | 〇 | 〇 |
| グループ化した図形のサイズ変更 | 〇 | 〇 |
| 整列(左右中央・上下中央) | ✕ | 〇 |
| 均等配置(左右整列・上下整列) | ✕ | 〇(頻出) |
| 折り返し設定の修正(行内→四角形) | △ | 〇(必須) |
| 選択ウィンドウで選択 | ✕ | 〇 |
| 順序(前面・背面)と組み合わせる | △ | 〇 |
| 原因解消型の問題(選べない→設定変更) | ✕ | 〇 |
よくあるつまずきと解決
① 図形が揃わない
原因:
- 手動で位置を調整している
- グリッドが OFF
解決:
- 左右中央揃え/上下中央揃え を使う
- グリッド線を ON
② 図形が勝手に動く
原因:
- テキストの折り返しが「行内」になっている
解決:
- 四角形 に変更する
- 必要なら「前面」「背面」を調整
③ 図形が選択できない
原因:
- 背面にある
- テキストの折り返しが特殊設定
解決:
- 選択ウィンドウ(図形の書式 → 選択ウィンドウ)を使う
まとめ
- 図形は 挿入 → 書式 → 整列 → 順序 の流れで操作
- 整列は
- 左右中央
- 上下中央
- 均等配置 が MOS で頻出
- グループ化すると
- 移動
- 整列
- サイズ変更 が一括でできる
- 順序(前面/背面)と折り返しは図形が重なるときに必須
- トラブルの原因は
- 折り返し設定
- グリッド OFF
- 図形の順序ミス
手元のWordで、適当な四角形を3つバラバラに描いてみてください。それを全部選択して「上揃え」からの「水平方向に均等配置」を押した瞬間、ピシッと整列する感動を味わえば、完璧です!
『配置ボタン』を覚えれば、一瞬で完璧な図解が作れるようになりますよ。試験でもよく出題されるので、ボタンの場所をしっかり指差し確認しておきましょうね!」
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運営者プロフィール
パソコンインストラクターの経験を生かして、シニアの方や初心者の方に、WordやExcelの「できた!」を届けるために活動しています。