Wordの「上級(エキスパート)」の最重要テーマとも言えるのが「スタイル」です。 スタイルを使いこなせるようになると、何十ページもある長い文書のデザインを、一瞬で統一・変更できるようになります。
試験でも確実に得点源にしたい基本中の基本エリアですので、5つのポイントに分けて丁寧に解説します!
本記事の対象バージョン: MOS 365 エキスパート / MOS 2019 エキスパート(どちらの試験を予定している方でもそのまま学習に割り当てられます)
スタイルとは?
文字の見た目や段落の設定をまとめて保存できる機能です。
例えば、
- 文字サイズ
- 太字
- 色
- 行間
- 見出しのデザイン
などを一瞬で適用できます
普通に毎回設定すると、
- 文字を選択
- 太字にする
- サイズ変更
- 色変更
- 行間変更
を毎回行う必要がありますが、
スタイルなら、
✅ 例:「見出し1」などをクリックするだけで
全部まとめて適用されるのでとても便利です。
文書全体の統一感を保つために必須の機能なのです。
スタイルを使うメリット
- 文書全体の見た目を 一括変更 できる
- 目次やナビゲーションウィンドウと連動
- MOS 試験で必ず出る
- 実務でも「読みやすい文書」を作る基本
スタイルの基本(段落スタイル・文字スタイル)
Wordのスタイルには、大きく分けて「段落スタイル」と「文字スタイル」の2種類があります。この違いを正しく理解することが、すべての操作の土台になります。
スタイルを適応するのは、
ホームタブ → スタイルを使います。

段落スタイル
段落全体(行間・インデント・配置など)をまとめて管理するスタイル。
特徴: 文字の大きさだけでなく、行間、インデント(文字の位置)、箇条書きの設定など、段落全体の見栄えをコントロールします。
設定手順
- 段落内のどこかをクリック
- ホームタブ → スタイル
- 「見出し1」「見出し2」などをクリック



よく使うスタイル
- 見出し1
- 大きなタイトル用
- 見出し2
- 中見出し用
- 標準
- 普通の本文
- 表題
- 表紙や大見出し用
文字スタイル
選択した一部の文字だけ適用するスタイル。 太字・赤字・強調・注意書きなどに使う。
特徴: フォントの種類、色、太字、下線など、文字そのものの装飾だけをコントロールします。段落の配置などには影響しません。
設定手順
- 文字をドラッグして選択
- ホームタブ → スタイル
- 「強調」「引用」などの 文字スタイル をクリック

選択した文字だけに書式が適用される。

💡 試験対策ワンポイント 問題文を読んで「段落全体に適用するのか」「選択した文字だけに適用するのか」をしっかり見極めましょう。
スタイルを変更する
「すでに文書内で使われているスタイルのデザインを、後から一気に変えたい!」という場合、
「変更」メニューから修正します。
- 変更したいスタイルを右クリック
- [変更] を選ぶ
- フォント・サイズ・色・行間などを設定
- OK を押すと、文書全体に反映


文書全体の同じスタイルが一括で更新される。
スタイルを更新する(MOS で頻出)
既に書式設定した文字を基準にして、スタイルを更新する方法です。
- 文書内の文字を1箇所だけ、手動で好きなデザイン(例:赤字・太字など)に変更します。
- その文字を選択した状態のまま、スタイルギャラリーの該当スタイルを右クリックします。
選択箇所に一致するように [スタイル名] を更新をクリックします。
![選択箇所に一致するように [スタイル名] を更新](https://marbely.online/wp-content/uploads/2026/05/style08-1.png)
文書内のすべての「見出し1」が赤にになる

MOS試験対策ポイント
問題文で
- 「見出し1スタイルを変更しなさい」
なら 右クリック →[変更]
- 「選択した文字列に合わせて見出し1スタイルを更新しなさい」
なら 右クリック →[選択箇所と一致するように更新]
を使います。

この2つはMOS Wordで非常によく出るため、操作手順を確実に覚えておきましょう。
新しいスタイルの作成
用意されているスタイルだけでなく、自分オリジナルのスタイルを新しく作ることも試験に出題されます。
ホームタブの「スタイル」グループ右下にある矢印ボタン(スタイルウィンドウの起動ボタン)をクリックします。- 画面右側に表示されたスタイルウィンドウの下部にある
新しいスタイルボタン(Aにプラスがついたアイコン) をクリックします。

3. 以下の項目を設定します。
- 書式: フォントやサイズなど、問題の指示通りに設定
- 名前: 指定されたスタイル名を入力(例:オリジナル見出し)
- スタイルの種類: 「段落」または「文字」を指定通りに選択

4. OK をクリックして完了です。
スタイルセットの適用
Wordには、見出しや本文のバランスがあらかじめ綺麗に整えられたデザインの組み合わせ(パッケージ)が用意されています。これを「スタイルセット」と呼びます。
スタイルセットは、見出し1・見出し2・本文などの 形(行間・インデント・段落の余白) をまとめたもの。
- 見出しの大きさ
- 行間の広さ
- インデント
- 段落前後の余白
個別のスタイルを1つずつ選ぶのではなく、文書全体の雰囲気をガラッと一括で変えたいときに使います。
デザインタブを開きます。- 「ドキュメントの書式設定」グループにあるスタイルセットの一覧(ギャラリー)から、指示された名前のスタイルセット(例:カジュアル、シンプル、白黒(クラシック)など)を選択します。


マウスを合わせるとスタイルセットの名前が表示されるので、試験中は落ち着いて探しましょう。

テーマとの連動
Wordのスタイル(色やフォント)は、実は「テーマ」と呼ばれる全体のデザイン設定と深く連動しています。
例えば、スタイルで「テーマの色(アクセント1)」などを指定しておくと、後から「テーマ」自体を切り替えたときに、スタイルの色も自動的にそのテーマに合った色に変化します。
テーマの変更方法
デザインタブ >テーマをクリック- 指定されたテーマ(例:オフィス、ファセット、オーガニックなど)を選択します。

テーマを変更すると、文書内で「スタイル」が適用されている部分の色やフォントが一斉に変わる様子を確認しておきましょう。

スタイルセットとテーマの関係
- スタイルセット:見出し・本文の「形」
- テーマ:色・フォントの「雰囲気」
- 組み合わせると文書全体が一瞬で変わる

MOS Expert では必ず出る組み合わせ問題
よくあるつまずき
- 「見出しの色が変わらない」
- → 手動書式が残っている
- 「テーマを変えてもフォントが変わらない」
- → スタイルが固定フォントになっている
- 「見出しの形がバラバラ」
- → スタイルセットが適用されていない
書式を統一するための正しい流れ
- テーマを決める(色・フォント)
- スタイルセットを決める(見出しの形)
- スタイルを適用する(見出し1・見出し2・本文)
👉 この順番が最も失敗しない。
練習問題
🔹 問題 1(スタイル更新の操作)
「見出し 1」を青色・太字・18pt に変更し、文書全体に反映しなさい。
解答(正しい操作)
- 文書内の 見出し1 の段落をクリック
- ホームタブ → フォントで
- – 色:青
- – 太字:オン
- – サイズ:18pt に変更
- 変更した段落を右クリック
- [選択箇所に一致するように更新する] をクリック
これで 見出し1 スタイルが更新され、文書全体に反映 される。
🔹 問題 2(文字スタイルの作成)
「注意」という名前の文字スタイルを作成し、赤色+太字に設定しなさい。
解答(正しい操作)
- ホームタブ → スタイル → [新しいスタイル]
- 名前を 「注意」 と入力
- 「種類」を 文字スタイル に変更
- 書式で
- – 色:赤
- – 太字:オン を設定
- OK をクリック
これで 文字だけに適用できる「注意」スタイル が完成。
🔹 問題 3(スタイルセットとテーマ)
テーマを「Office」に変更し、スタイルセットを「シンプル」にしなさい。
解答(正しい操作)
① テーマを「Office」に変更
- デザイン タブ
- テーマ をクリック
- 一覧から 「Office」 を選ぶ
② スタイルセットを「シンプル」に変更
- 同じく デザイン タブ
- スタイルセット をクリック
- 一覧から 「シンプル」 を選ぶ
これで テーマ(色・フォント)+スタイルセット(見出しの形)が正しく設定 される。
💡 Lesson 1 のまとめ
MOS Word 上級の「スタイル」のポイントは、「個別に手動で色を変えるのではなく、スタイルという型を通して文書全体をコントロールする」 という感覚を掴むことです。
- 段落スタイル と 文字スタイル の違いを意識する
- スタイルの変更・新規作成は右クリックやスタイルウィンドウから
- 文書全体のデザインは
デザインタブの「スタイルセット」や「テーマ」 で切り替える
まずは手元のWordで、適当な文章に入力して実際にボタンを押してみてくださいね。一瞬で文字が変わる快感を覚えると、スタイルの操作がとっても楽しくなりますよ!
次のレッスンは、




運営者プロフィール
パソコンインストラクターの経験を生かして、シニアの方や初心者の方に、WordやExcelの「できた!」を届けるために活動しています。