ピボットテーブルとは
大量のデータを「まとめる・分類する・比較する」ための Excel の分析機能。 難しそうに見えるけれど、実際は「ドラッグして置くだけ」で表が自動で作られる便利なツール。

操作を間違えて元のデータが壊れたらどうしよう

ピボットテーブルをいくらいじっても、元の表(データ)は絶対に壊れません! 失敗したらシートごと消してやり直せばOKです
ピボットテーブルでできること
- 支店ごとの売上を集計
- 商品別の数量を合計
- 担当者ごとの売上ランキング
- 月ごとの売上推移
- 取引先 × 商品 のクロス集計

ピボットテーブルの特徴
① 集計が速い
数万行のデータも、一瞬で「商品別」や「月別」に集計できる。
② 表の形を自由に変更できる
「商品別」「担当者別」「支店別」など、見たい形にすぐ変更できます。
③ 関数が苦手でも使いやすい
通常であれば SUM関数 や COUNT関数 を使って表を作る必要がありますが、ピボットテーブルではドラッグ操作だけで自動集計できます。
ピボットテーブル(4つのエリア)
ピボットテーブルは、次の4つの場所に項目を入れるだけで完成するよ。
自分の好きなようにドラッグして散らばったレシート(売上データ)を、自動でお店ごと・月ごとに仕分けしてくれます。
- 行(ぎょう): 縦に並べたい項目(例:商品名)
- 列(れつ): 横に並べたい項目(例:月)
- 値(あたい): 集計したい数字(例:売上、個数)
- フィルター: 全体から絞り込みたい項目(例:支店名)

【準備】ピボットテーブルを作る前の大事なチェック
Excelでピボットテーブルを作るときに、元データに「空白の行」や「結合されたセル」が混ざっていると、Excelがデータを正しく認識できずにエラーが起きたり、集計がめちゃくちゃになったりします。
●「空白の行(列)」があるとどうなる?
「データが100行あるのに、50行目がまるごと空欄だと、後半の50行が全く集計されなくなっちゃいます!
●「結合されたセル」があるとどうなる?
エラーで進めなくなるか、数字が消えて「(空白)」という謎の集計が出ます。
ピボットテーブルは、上から下までキレイな『1マスに1つのデータ』が入っている表が大好物。セルの結合はすべて解除して、すき間なく文字を埋めておくのが、一瞬で集計を成功させるコツです!

元となる表に「空白の行」や「結合されたセル」がないか確認しよう
ピボットテーブルの作成方法
ピボットテーブル練習用の表
■データを選択する
- 売上データ表の中のセルを1つ選択します。
- ※表全体を選択しなくても、Excelが自動認識してくれる場合があります。
- [挿入]タブをクリック
- [ピボットテーブル]をクリック

■保存場所を選択
通常は「新規ワークシート」を選択します。
[OK]をクリックします。

元データのあるシートとは別に
「新しいワークシート」を選ぶと見やすいです。
- シート「Sheet1」が挿入され、ピボットテーブルフィールドが表示。
- リボンにピボットテーブル分析タブとデザインタブが表示。

■右側のフィールド一覧から項目を「ドラッグ&ドロップ」することで簡単に作成できます。
例:支店ごとの売上を出したい場合
最も基本で、最も使われる分析。
- 行:支店
- 値:売上高

ドラッグまたは、チェックを入れると自動で「行」か「値」に入る
自動で「合計」になります。

● 何がわかる?
- どの支店が売上トップか
- 売上の偏り
- 月ごとの比較も簡単に追加できる
値エリアの集計方法
値エリアの集計方法は、値エリアに配置するフィールドのデータの種類によって異なります。初期設定は下の表のように集計されますが、集計方法は後から変更できます。
| データの種類 | 集計方法 |
| 数値 | 合計 |
| 文字列 | データの個数 |
| 日付 | データの個数 |
集計方法が勝手に‼変わるトラブル

合計にしたいのに集計がなぜか個数になってしまうんだけど

元データに1箇所でも空白(空欄)や文字が混ざっていると、Excelが自動的に「合計」ではなく「個数」で集計してしまいます。元データに原因があるか確認してみて下さい。
ピボットテーブルのフィールド作業ウィンドウ
ピボットテーブルのフィールド作業ウィンドウを使って、ピボットテーブルのフィールドの配置や設定を変更することができます。

①ツール
作業ウィンドウのレイアウトを変更できます。フィールド(見出し)リストの表示が狭くて操作しにくい場合に便利。
②検索ボックス
フィールド(見出し)を検索。フィールド名(例:取引先など)を入力すると、目的の見出しをすぐ表示できます。
③フィールド一覧
データの見出し(列名)がすべて表示される場所。
例:
- 日付
- 支店
- 担当者
- 取引先
- 商品名
- 数量
- 単価
- 売上高
✔ ここでやること
- 項目をドラッグして下の各ボックスの4エリアに配置
- チェックを入れると自動で「行」か「値」に入る
④各ボックス
ピボットテーブルの項目を配置します。

ボックス内に配置されたフィールド名をドラッグして移動でき、
またクリックするとメニューが表示され、上下エリアを移動したり、削除したり設定を変更できます。
各ボックス(4つのエリア)の構成

フィルター
ピボット全体を絞り込む場所。
✔ 使い方の例
- 支店=「大阪」だけに絞る
- 商品=「パソコン」だけにする
- 月=「2000年3月」だけにする

✔ 特徴
- 表全体を切り替える「大きなフィルター」
- 1つだけでなく複数入れてもOK
行(行ラベル)
縦方向に分類したい項目を置く場所。
✔ 例
- 支店ごとの売上 → 行に「支店」
- 商品別の数量 → 行に「商品名」
- 担当者別の売上 → 行に「担当者」

✔ 特徴
- 行に複数項目を入れると階層になる
- 例:支店 → 担当者 → 商品名
列(列ラベル)
横方向に比較したい項目を置く場所。
✔ 例
- 支店 × 商品 のクロス集計
- 行:支店
- 列:商品名

✔ 特徴
- 横方向に項目が並ぶ
- 行と組み合わせると「クロス集計」になる
値(集計値)
合計・平均などの数値を置く場所。
✔ よく使う項目
- 数量(合計)
- 売上高(合計)
- 単価(平均)


✔ 特徴
- 自動で「合計」になる
- 右クリック →「値フィールドの設定」で変更可能
- 合計
- 平均
- 最大
- 最小
- 個数
ピボットテーブル活用法

商品別の販売数量ランキング
「どの商品が売れているか」を一瞬で把握。
● 使う見出し
- 行:商品名
- 値:数量(合計)
● 何がわかる?
- 人気商品
- 売れない商品の発見
- 在庫管理の判断材料
担当者別の売上成績表
営業部門で最も使われる分析。
● 使う見出し
- 行:担当者
- 値:売上高(合計)
● 何がわかる?
- 担当者ごとの成績
- 得意な商品・取引先
- 月ごとの推移も追加可能
支店 × 商品 のクロス集計
「どの支店で何が売れているか」を一目で把握。
● 使う見出し
- 行:支店
- 列:商品名
- 値:数量(合計)
● 何がわかる?
- 支店ごとの得意商品
- 売上の偏り
- 商品戦略のヒント
月別の売上推移(時系列分析)
日付データがあるなら絶対にやるべき。
● 使う見出し
- 行:日付(→ 自動で「年」「月」にグループ化)
- 値:売上高(合計)
● 何がわかる?
- 月ごとの売上の増減
- 季節性
- 売上のピークと谷
日付が自動的にグループ化
ボックスに日付のデータを配置すると、日付が自動的にグループ化され、月ごとのデータが表示されます。
必要に応じて、日ごとのデータを表示したり、月ごとのデータを表示したりできます。

詳細データのグループ化と解除方法
日付が勝手にグループ化(月ごとなど)されるのが嫌な場合
グループ化したり、解除する方法は、
「ピボットテーブル分析」タブ→「グループ」グループのボタンを使います。

おすすめピボットテーブルの使い方
おすすめピボットテーブルを使うと、選択しているデータに適した数種類のピボットテーブルがを作成できます。

最初は、おすすめを使ってみてどのような表示になるのかみてから自分流に変更しても良いと思います。
手順は、
挿入タブ→おすすめピボットテーブル

よくあるミス
数値が「個数」になる
売上高が文字列扱いになっている可能性があります。
数値形式に修正しましょう。
新しいデータが反映されない
ピボットテーブルは自動更新されません。
右クリック →[更新]を実行します。
まとめ
ピボットテーブルを使うと、大量のデータを簡単に集計・分析できます。
通常の関数では時間がかかる作業も、ピボットテーブルならドラッグ操作だけで素早く表を作成できます。
特に重要なのは、次の4つの構成です。
- 行
- 列
- 値
- フィルター
これらを組み合わせることで、
- 商品別売上
- 支店別集計
- 担当者別分析
など、さまざまな集計が可能になります。



運営者プロフィール
パソコンインストラクターの経験を生かして、シニアの方や初心者の方に、WordやExcelの「できた!」を届けるために活動しています。