Excelで日付を入力したとき、急に「45972」のような謎の数字になって驚いたことはありませんか? 「壊れた!」と焦る必要はありません。実はそれが、Excelが裏側で持っている本来の日付の姿(シリアル値)なのです。
今回は、日付と時間の計算をマスターするために欠かせない「シリアル値」について解説します。
シリアル値とは?(日付の正体)
Excelにとって、日付は「文字」ではなく「数字(連番)」です。 この数字のことを「シリアル値」と呼びます。
Excelは以下のルールで日付を管理しています。
- 1900年1月1日 を 「1」(スタート地点)とする。
- そこから1日経つごとに、数字を 「1」ずつ足していく。
実際に見てみよう
日付が入っているセルの「表示形式」を「標準」に変えると、この数字(シリアル値)が見えます。
- 1900/1/1 → シリアル値:1
- 1900/1/2 → シリアル値:2
- 2025/11/11 → シリアル値:45972
つまり、「45972」という数字は、「1900年1月1日から数えて45972日目ですよ」という意味だったのです。

日付の計算ができる理由
なぜExcelはこんな面倒なことをしているのでしょうか? それは、「計算」をしやすくするためです。
日付がただの「数字」であれば、足し算や引き算が簡単ですよね。
- 明日の日付を知りたい: 今日 + 1
- 先週の日付を知りたい: 今日 - 7
- 日数を調べたい: 終了日 - 開始日

「2025/11/11」という文字のままだと計算できませんが、裏側で「45972」という数字になっているおかげで、Excelは正確に日数を計算できるのです。
「時間」はどうなってる?(小数の世界)
ここからが少し面白いところです。 「1日 = 1」だとしたら、「時間」はどう表されるでしょうか?
正解は、「1より小さい数(小数)」です。 1日(24時間)を「1」として、それを分割して考えます。
- 朝 6:00 (1日の4分の1) → 0.25
- 昼 12:00 (1日の半分) → 0.5
- 夕 18:00 (1日の4分の3) → 0.75

計算式: 今の時間 ÷ 24時間
例えば、「日付と時間」が一緒に入っているデータの場合、シリアル値は以下のようになります。
例:2025/11/11 12:00
- 日付部分:45972
- 時間部分:0.5
- シリアル値:45972.5

「整数部分が日付」「小数部分が時間」と覚えておけば完璧です!
実践!時間の計算で気をつけること
時間の計算も、基本的には「引き算」や「足し算」でOKです。 ただし、手入力で計算するときには少しコツがいります。
方法①:セルをクリックして計算(おすすめ!)
一番確実なのは、セルに入力して計算する方法です。
- A2セル:6:00 + A2セル:6:00
- 計算式:
=A2+A2 - 答え:12:00

シリアル値で時刻を計算

方法②:直接入力する場合は「”」で囲む
もし " を付けずに =6:00 と入力しても、Excelは時間を認識できずエラーになってしまうので注意しましょう。

=”6:00”+”6:00” のように「””」ダブルクオーテーションで、時刻を囲むと計算できます。
まとめ
- シリアル値とは、Excelが裏で持っている「日付と時間の数値」。
- 日付は「1900年1月1日」からの日数(整数)。
- 時間は「24時間を1とした割合」(小数)。
この仕組みを知っておけば、日付の表示がおかしくなっても「あ、表示形式を直せばいいんだな」とすぐに分かりますし、時間の計算ミスも防げますよ。



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