売上表から「ワインの合計売上だけを知りたい」「特定の期間以降の売上だけを合計したい」といった膨大なデータの中から、特定のキーワードに一致するものだけを合計したいときに欠かせないのが、このSUMIF(サム・イフ)関数です。
便利な関数ですが、「何をどの順番で選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いはず。今回は、SUMIF関数の仕組みをよく聞いたお悩みをもとに、解説します。
SUMIF基本構文
SUM(合計)とIF(もし~ならば)を組み合わせたものです。
以下の3つの引数(ひきすう)だけで構成されています。
=SUMIF(範囲, 検索条件, 合計範囲)
SUMIF関数のカッコの中には3つの情報を入れますが、教室ではいつもこう「翻訳」してお伝えしていました。
- 範囲: 「どこの列から探す?」(例:商品名の列)
- 検索条件: 「何を探す?」(例:ワイン)
- 合計範囲: 「どこの数字を合計する?」(例:金額の列)
つまり、Excelに
①この列の中から、
②これを見つけて、
③その横の数字を足して!
とお願いしているだけなんです。こう考えると、少し身近に感じませんか?
| 引数名 | 役割 |
|---|---|
| 範囲 | 検索条件を探すデータが入っているセル範囲 |
| 検索条件 | 合計の対象とするための条件(文字列、数値、比較式など) |
| 合計範囲 | 実際に合計したい数値が含まれているセル範囲 |

- 動作: 「範囲」内で指定した「検索条件」に合うデータを探し、見つかったセルに対応する位置にある「合計範囲」内のセルを合計します。
検索条件の書き方ルール(ダブルクォーテーションの活用)
SUMIF関数では、検索条件としてセル参照以外の文字列や、条件を表す式を使う場合、必ずダブルクォーテーション("")で挟む必要があります。
① 文字列を直接指定する場合
例: C2からC11の範囲から、完全に「ワイン」と一致するデータを探し、D列の金額を合計する。

- 数式:
=SUMIF(C2:C11, "ワイン", D2:D11)

検索条件には、セルを直接指定する以外にも、”ワイン” のように文字を直接入れることもできますよ!その時も必ず” ” で囲んでください。
② 比較演算子や日付を指定する場合
「〇〇よりも大きい」「〇〇日以降」といった条件を指定する際も、条件式全体をダブルクォーテーションで挟みます。
- 例: A2からA11の範囲から、2025年6月3日以降(
>=2025/6/3)のデータを探し、D列の価格を合計する。
上記の例では、販売日(範囲A2:A11)に対して >=2025/6/3 という条件を適用し、価格(合計範囲D2:D11)を合計しています。
- 数式:
=SUMIF(A2:A11, ">=2025/6/3", D2:D11)

注意点:オートフィルした時のズレ
1つ目のSUMIFは上手くいったのに、オートフィルで下にコピーしたら計算がおかしくなった…というのも、教室でよく聞いたあるあるお悩みです。
原因は、コピーに合わせて「探す範囲」まで下にズレてしまうこと。
ももねこ先生流のコツは、範囲を選んだ直後に「F4」キーをポンと押して「$(ドルマーク)」を付けること(絶対参照) 「ここから動いちゃダメよ!」とExcelにクギを刺しておくのが、ミスを防ぐ秘訣ですよ。
応用テクニック
合計範囲を省略できる(裏ワザ)
もし「範囲」と「合計範囲」が同じセル範囲である場合、「合計範囲」の引数は省略できます。
例: 「価格」列(D2:D11)の中から、「100,000円を超えるもの」だけを合計する場合。
- 数式:
=SUMIF(D2:D11, ">100000") - (この場合、D2:D11が範囲であり、同時に合計範囲となります。)
ワイルドカードを使ったあいまい検索
例: 商品名に「ワイン」という文字が含まれているものすべてを合計したい場合。
- 数式:
=SUMIF(B2:B11, "*ワイン*", D2:D11)
まとめ
条件に合った合計を出すSUMIF関数。DSUM関数との違いは、条件を別のセルに用意しなくても、数式の中で完結できる手軽さにあります。
- 「どこを」「何を」「合計する」の3ステップ
- 範囲がズレないようにF4キー($マーク)を忘れずに!
- 担当者別、商品別など、活用の幅は無限大
SUMIF関数を使いこなすだけで、集計作業の効率が格段に向上します。
次に読むおすすめ3つをまとめました。
この3つを読んでおくと、今回の内容がさらにわかりやすくなります。




運営者プロフィール
パソコンインストラクターの経験を生かして、シニアの方や初心者の方に、WordやExcelの「できた!」を届けるために活動しています。