TEXT(テキスト)関数は、Excelのセルに入っている数値や日付などのデータを、指定した特定の書式(フォーマット)を持つ「文字列」に変換する関数です。
セルの「表示形式」を変更するだけでは他の関数で扱いにくい場合でも、TEXT関数を使えば、日付から「曜日」だけを抽出したり、数値を「¥マーク付きの文字列」に変換したりと、データの見せ方を細かくコントロールできます。
TEXT関数の基本構文と重要なルール
引数はシンプルに、「変換したい値」と「どのように表示したいか」の2つだけです。
=TEXT(値, 表示形式)
| 引数名 | 役割 | ルール |
| 値 | 書式を適用したい数値、日付、またはセル参照 | |
| 表示形式 | 適用したい書式コード | 必ずダブルクォーテーション("")で囲む |
⚠ 重要な注意点 TEXT関数で変換された結果は、計算ができる「数値」ではなく、計算ができない「文字列」になります。集計などに使う列では使用せず、あくまで「表示用」として使いましょう。
実践!日付・時刻の書式コード
日付や時刻を扱う際、TEXT関数は特に強力です。記号(yやm、a)の数によって表示形式が変わります。
| コード | 意味 | 2025年12月4日(木)の例 |
|---|---|---|
| yyyy/mm/dd | 年/月/日 | 2025/12/04 |
| m/d | 月/日 | 12/4 |
| aaa | 曜日(短縮) | 木 |
| aaaa | 曜日(フル) | 木曜日 |
| yy”年”m”月” | 文字列を挿入 | 25年12月 |
応用例: A1セルに日付が入っている場合
=TEXT(A1, "yyyy年mm月dd日(aaaa)")→2025年12月04日(木曜日)

実践!数値の書式コード
数値の桁区切りや、単位を付けて表示したい場合に利用します。
| コード | 意味 | 12345 の例 |
|---|---|---|
| # | 有効な数字のみ表示(0は省略) | 12345 |
| 0 | 桁数に満たない場合、0を表示 | 012345 ("000000") |
| ,##0 | 3桁区切りと、0の場合に0を表示 | 12,345 |
| “¥”#,##0 | 通貨記号を付加 | ¥12,345 |
| “個” | 単位を付加 | 12345個 |
応用例: B1セルに数値が入っている場合
- =TEXT(B1, “¥#,##0個”)→
¥12,345個 - 又は、=TEXT(B1, “¥#,##0”) & “個”

&(アンド)はセルをつなぎます。
「値1」「値2」に指定した文字列やセルを結合し、ひとつの文字列を作ることができます。
桁を表す「#」書式記号組み合わせると様々な表示形式が指定できます。
表示形式:#億####万####→表示例:12億3456万7890
最重要の応用:他の関数との連携(キーの作成)
TEXT関数が最も活躍するのは、他の集計・検索関数と組み合わせて使う場合です。
日付データは通常、シリアル値という数値で管理されているため、そのまま集計すると「2025/1/1 の 10:00」と「2025/1/1 の 15:00」は同じ「2025/1/1」でも別の時刻として認識されてしまいます。
📅 月単位や曜日別の集計キーを作成
TEXT関数で日付を「月」や「曜日」の文字列に変換することで、その単位での集計が可能になります。
例(GROUPBYとの連携)
- 日付の列をそのままキーにすると日別集計になる。
=TEXT(日付の列, "yyyy/mm")をキーに使うと、結果はすべて「2025/12」などの文字列になるため、月単位でグループ化・集計ができるようになる。
このように、TEXT関数は「見栄え」を整えるだけでなく、「データ分析のキー」を作り出すために不可欠な関数です。
半角の角括弧 [ ]
半角の角括弧 [ ] を扱う場合、特に TEXT 関数や表示形式では特別な意味を持つため注意が必要です。
表示形式での [ ] の意味
Excel の時間書式には特別ルールがあって、
セルの表示形式では、半角角括弧は以下のように使われます。
[h]→ 経過「時間」をそのまま表示(例:50時間 →50)[m]→ 経過「分」をそのまま表示[s]→ 経過「秒」をそのまま表示
という “半角角括弧” を使う書式が決まっています。
mを例にとると
| 書式 | 意味 |
|---|---|
m | 時刻の「分」(0〜59) |
[m] | 経過分(60分を超えてもそのまま表示) |
勤務時間や経過時間の計算では [m] (半角角括弧)が必須になります。
例:=TEXT(A1,”[h]:mm”)
A1 に 50時間30分が入っている場合、50:30 と表示されます。
この書式は「24時間を超える時間」「60分を超える分」などを扱うための特別な記号なのです。
数値・日付・時間に関する書式文字一覧
TEXT関数で使用できる主な表示形式は、セルの書式設定で設定でいる書式とほぼ同じです。
📅 日付の書式記号
| 記号 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
yyyy | 西暦(4桁) | TEXT(TODAY(),"yyyy") → 2026 |
yy | 西暦(2桁) | TEXT(TODAY(),"yy") → 26 |
mm | 月(2桁) | TEXT(TODAY(),"mm") → 01 |
mmm | 月(略称) | TEXT(TODAY(),"mmm") → Jan |
mmmm | 月(フル) | TEXT(TODAY(),"mmmm") → January |
dd | 日(2桁) | TEXT(TODAY(),"dd") → 14 |
ddd | 曜日(略称) | TEXT(TODAY(),"ddd") → Wed |
dddd | 曜日(フル) | TEXT(TODAY(),"dddd") → Wednesday |
🔢 数値の書式記号
| 記号 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
0 | 桁を埋める(ゼロも表示) | TEXT(5,"000") → 005 |
# | 桁を埋めない(ゼロは非表示) | TEXT(5,"###") → 5 |
. | 小数点 | TEXT(12.3,"0.00") → 12.30 |
, | 桁区切り(千単位) | TEXT(12345,"#,###") → 12,345 |
% | パーセント表示 | TEXT(0.85,"0%") → 85% |
¥ または $ | 通貨記号 | TEXT(1234,"¥#,##0") → ¥1,234 |
? | 桁を揃える(空白で調整) | TEXT(12.3,"???") → 12(空白入り) |
E+00 | 指数表記 | TEXT(12200000,"0.00E+00") → 1.22E+07 |
⏰ 時刻の書式記号
| 記号 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
h / hh | 時(1桁/2桁) | TEXT(NOW(),"hh") → 17 |
m / mm | 分(1桁/2桁) | TEXT(NOW(),"mm") → 41 |
s / ss | 秒(1桁/2桁) | TEXT(NOW(),"ss") → 00 |
AM/PM | 午前/午後 | TEXT(NOW(),"h:mm AM/PM") → 5:41 PM |
[h]:mm | 24時間を超える時間 | TEXT(1500,"[h]:mm") → 1500:00 |
🈶 文字列の書式記号
| 記号 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
@ | 文字列の位置 | TEXT("ももねこ","@さん") → ももねこさん |
TEXT関数練習問題:練習問題で基本を身につけていきましょう。





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