【Excel】数式をコピーしたら計算がズレる?「絶対参照($マーク)」でセルを固定する方法

🔰Excel初級

Excelで計算式を作って、下の行にコピーしたら… 「あれ? 計算結果がおかしい?」「エラーが出た!」 そんな経験はありませんか?

それは、Excelの「気を利かせてセルをずらす機能(相対参照)」が、裏目に出ているからです。 今回は、このズレを防いでセルを固定する「絶対参照(ぜったいさんしょう)」について解説します。

基本:Excelはコピーすると勝手にズレる(相対参照)

まずは、普通に計算式をコピーした場合を見てみましょう。

例:各店舗の合計を出したい

  • A店(B3)+ B店(C3)+ C店(D3) = 合計(E3)

この数式を下の行(鉛筆、紙、ノート)にコピー(オートフィル)すると、Excelは次のように考えます。

「1つ下の行にコピーされたから、計算に使うセルも全部1つ下の行にずらしておいたよ!」

おかげで、わざわざ毎回式を入力し直さなくても、正しい計算ができます。 このように、コピーした場所に合わせて自動でズレてくれる機能を「相対参照(そうたいさんしょう)」と言います。 (普段は、この機能のおかげで便利なんですね)

困った!「ズレてほしくない」時もある

しかし、この機能がジャマになることがあります。 それが「特定のセルだけを使い続けたい」時です。

例:すべての商品に「割引率(E3)」を掛けたい

数式:=定価(B3) * ( 1 - 割引率(E3) )

  • 本来:E3(割引率)を掛けたい
  • コピー結果:E4E5(割引率)と下にズレてしまう!

E4E5には何も数字が入っていないので、計算結果はおかしくなります。 ここで必要なのが、「E3セルだけは動かないで!」と固定するテクニックです。

解決策:魔法の「$」マークで固定する(絶対参照)

セルを固定することを「絶対参照(ぜったいさんしょう)」と呼びます。 やり方は簡単。固定したいセルの記号に「$(ドルマーク)」をつけるだけです。

  • E3 → 動いてしまう(相対参照)
  • $E$3 → ガッチリ固定!(絶対参照)

一瞬で「$」をつける「F4キー」

「$」を手で入力するのは面倒ですよね。 キーボードの上の方にある「F4」キーを使えば一発です。

【正しい手順】

  1. 計算式を入力している時、固定したいセル(E3)をクリックします。
  2. その直後に、キーボードの「F4」キーを1回ポンと押します
  3. E3$E$3 に変わったことを確認します。
  4. あとはそのまま計算を続けます。

これで数式を下にコピーしても、$E$3 の部分はズレずに固定されたまま計算されます。


後からズレたセルを$にするにはどうしたらいいの?

数式の入ったセルで変更するか、数式バーでも変更できます。

ステップアップ:F4キーを押すたびに変わる?(複合参照)

ここからは中級編です。 先ほど使った「F4キー」ですが、実は何回も押すと状態が変わります。

  • 1回押す($F$3):列も行も固定(絶対参照)← 基本はこれ!
  • 2回押す(F$3):行(3行目)だけ固定
  • 3回押す($F3):列(F列)だけ固定
  • 4回押す(F3):元に戻る(相対参照)

行だけ、または列だけ固定することを「複合参照」と言います。 まずは「F4キーを1回押せば固定できる」とだけ覚えておけば、9割の仕事はこなせます!

まとめ

  • 数式をコピーして計算がおかしい時は、「参照ズレ」を疑う。
  • 固定したいセルには「$(ドルマーク)」をつける。
  • 手入力ではなく「F4キー」を使うと便利!
ももねこ

運営者プロフィール

パソコンインストラクターの経験を生かして、シニアの方や初心者の方に、WordやExcelの「できた!」を届けるために活動しています。

ももねこをフォローする